加藤勝彦(みずほ銀行)新頭取の経歴wikiプロフィールを紹介

2021年の2月19日に、みずほフィナンシャルグループは、傘下である「みずほ銀行」の次期頭取として、加藤勝彦(かとう まさひこ)常務執行役員を充てることを発表しました。

追記—————-

2021年4月1日付で就任予定となっていましたが、2月28日にみずほ銀行ATMの大規模障害が発生したのち、2週間で4回に上るATMのシステム障害を起こし、その対応を急務とすることから3月17日に、みずほ銀行の藤原弘治頭取、みずほFGの坂井辰史社長が会見にて、加藤勝彦新頭取の就任を取り消すという発表を行いました。

加藤勝彦氏は副頭取に就任し、しかるべき時期に頭取として就任するのではないか(坂井社長談)という事ですが、現在頭取としての就任時期は未定となっています。

追記—————-

6月10日の日経新聞電子版にて、藤原弘治(ふじわらこうじ)頭取が6月内に辞任し、予定されていた会長への就任も取りやめるという報道がありました。

これは、2月28日に起きたATMの停止問題と、その後4度にわたるシステムトラブルが起きたことの経営責任を明確にするためと報道されています。

また、金融庁はみずほFG、みずほ銀に来週にも業務改善命令を出す検討に入ったと伝えられています。

6月15日、みずほ銀行はシステムトラブルに関して第三者委員会の調査結果を受け、「組織力、ITシステム統制力、顧客目線の弱さ」そしてそれら問題の根底に「容易に改善されない体質ないし企業風土がある」と指摘されています。

今回のトラブルによる責任を明確にするため、グループの役員11人の減給など社内処分を発表しています。

さらに、「再発防止策の徹底にはなお時間を要する」などにより6月中に辞任の調整をしていた藤原弘治頭取を当面職務にあたらせるという会見での発表がありました。

追記—————-

2021年11月26日、みずほフィナンシャルグループは、システム障害に対する金融庁の業務改善命令を受けて引責辞任するみずほ銀行の藤原弘治頭取の後任として、加藤勝彦副頭取が頭取となる人事を発表しました。

新人事は、2022年4月1日付となります。

トップ交代人事の見送りによる影響

予定されていた頭取交代など新人事は、みずほ銀行のデジタル改革などを進めるためという部分も大きかったのですが、今回のシステムトラブルの対応による人事見送りにより、そういった改革部分の遅れの影響も心配されています。

また今回のシステムトラブルは、みずほ銀行の信頼を揺るがす事態となっています。その対応策として、第三者委員会による検証、システム移行を経験した人材を呼び戻し増員して対応するなどを発表していますが、複数回のトラブルを起こしたみずほ銀行がどうやって再発防止策を徹底できるかが、顧客への信頼回復につながるといえるようです。

ーーー以下、加藤氏の頭取就任見送り発表前の記事となります。

今回は、そんな加藤勝彦さんに関しまして、「加藤勝彦(みずほ銀行)新頭取の経歴wikiプロフィールを紹介」と題して記載していきます。

加藤勝彦新任代表取締役の経歴(略歴)

氏名: 加藤 勝彦(かとう まさひこ)

生年月日:1965年5月23日(56歳)

出身:愛知県名古屋市

中学、高校:東海中学校・東海高等学校 卒業

1988年3月 慶應義塾大学商学部 卒業

1988年4月 富士銀行入社(現みずほ銀行)
2013年11月 株式会社みずほ銀行 ハノイ支店長
2016年7月 同 ソウル支店長
2018年4月 同 執行役員 ソウル支店長
2019年4月 同 執行役員 名古屋営業部長
2020年4月 同 常務執行役員 営業担当役員 兼 エリア長 (現職)

中学、高校は愛知でトップの進学校

加藤雅彦さんが卒業された、東海中学校・東海高等学校は名古屋市の中高一貫の男子校で、偏差値73の有名進学校です。高校では剣道部に所属し三段の腕前ということですのでまさに文武両道ですね。ちなみに、加藤雅彦さんの同級生には東進ハイスクールで有名な林修さんがいます。卒業生には各界の著名人も複数います。

長期の海外経験そして現場経験が豊富

加藤勝彦さんは、みずほ銀行で15年以上の海外勤務歴があること、「みずほで屈指のアジア通」(みずほFG坂井辰史社長談)という事から、その経験を高く評価されている事が分かります。

ご本人も、今回のみずほFG新人事についての会見で「私は15年間のアジア圏、8年間の国内営業、計23年の現場経験がある。これは歴代のみずほ頭取の中でも最も長い」と述べており、その経験を生かしていきたいと発言されていることから、今までの頭取に多かった、中央で戦略を練る企画担当の期間よりも常に現場に身を置いていた期間の方が長く、現場を知る立場で今までにない頭取としての経営戦略が見られるかもしれません。

また、2020年4月から名古屋駐在の常務として中部地区の営業を担い、コロナ禍の影響を受けた企業の資金繰り支援などに注力した事もあり、今回の次期頭取についての会見でも「想像以上に長期化している。取引先をファイナンスでしっかり支える」と述べていることから、常務執行役員としてのコロナ禍の経験が生かされると思われます。

みずほFG新人事は若い力に期待

加藤勝彦さんは年齢も56歳と頭取として若く、同じく今回の人事でみずほ証券社長に就く浜本吉郎常務執行役員も54歳ということについて、みずほフィナンシャルグループの坂井辰史社長が、「2019年度からの5カ年計画で掲げた次世代金融ビジネスモデル」への転換実現に向け「若返りを一段と進める」と会見で発表しています。

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これは、みずほFGの5か年計画の中にも揚げられる「デジタル化」デジタルトランスフォーメーション(DX)にも対応できる人事であるともいえます。

みずほFGは、2019年5月にはメガバンク初のオンライン完結型融資システムである「みずほスマートビジネスローン」を開始するなど、自社だけではなく、外部のデジタルノウハウを取り入れる形で銀行として早い段階でDX戦略を進めてきました。

くしくも現在のコロナ禍でBCP(事業継続計画)を実行し増益した企業の中には、DXに取り組んでいたことが大きな要因になっていたという事が、各所で発表されました。

加藤勝彦さんが会見で述べたようにコロナウイルスの影響は「想像以上に長期化している」現在においてDXの強化は、みずほ銀行の顧客ニーズも含めて高まる事が予想できますので、ますます必要になることは間違いありません。

また、コロナ収束後も見据えた、みずほFGの顧客中心のデジタル戦略に「高い顧客対応力があり、組織統率力にも優れている」と、みずほFG坂井辰史社長が加藤勝彦さん起用の狙いを述べた事は、まさに今回の人事は、みずほFGの方向性と合致した人物が就いたといえるのかもしれません。

見た目が頭取っぽくない?

加藤勝彦さんの見た目に関して、ネット上などで「見た目が頭取っぽくない」と話題になっています。

これは、加藤さんの年齢的にも若い見た目である事と、髪形も要因のようです。

銀行の頭取といえば、七三分けでスーツ姿というイメージがある方も多いようで、加藤さんの前髪を下した髪形が目新しく見えるようです。

どちらかというと否定的な意見ではなく、年齢も若く、まさに新しい時代の頭取である加藤勝彦さんの姿に驚く意見が多く見られました。

まとめ

現在メガバンクの中で三菱UFJ銀行、三井住友銀行に続き3番目の地位となっているみずほ銀行は、3位を脱却するべく今回の人事に期待をしているということもあります。

加藤新頭取は、「今の収益に満足していない。まだまだ頑張る所はある」と述べている事からも、これからの経営に力を入れる事は間違いありません。

新人事は4月1日付という事ですので、これからのみずほ銀行、みずほFGの動きに注目したいですね。

それではここまでご覧いただきありがとうございました。

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