ライジング若冲[完全版]の違いやあらすじは?追加シーンの評価、再放送はある?

2021年1月16日に放送されたライジング若冲「完全版」ですが、1月2日に放送された地上波版より15分長い分、未放送シーンが複数追加されていました。

今回は、その「完全版」で追加されたシーンや、SNSの反応などを記載していきます。

今回の記事はライジング若冲「完全版」などの内容のネタバレとなっていますので、ご注意ください!

「完全版」見逃し配信情報の記事部分だけ見たい方はこちらから

ライジング若冲「完全版」再放送や見逃し配信はある?

また、現在ライジング若冲の公式DVDが販売されています。

こちらは、放送通常版完全版も共に収録されています

さらに、放送前に宣伝用にNHKで放送された「ライジング若冲 見どころ紹介

通常版放送時にのみドラマ後放映され、ファンに好評の「ライジング若冲紀行

主演の中村七之助さん永山瑛太さんが登場する、「あてなよる 正月時代劇SP“漬けで呑む”」

も収録されていますので、本編のみならず、ライジング若冲関連の番組を見逃した!という方にもとても嬉しい仕様です。

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ライジング若冲「完全版」の追加シーンは?

冒頭からの岩次郎のシーン

冒頭で岩次郎(円山応挙)が丁稚をしている「玩具屋尾張屋」で主人の中島勘兵衛と番頭の与兵衛の3人で流しそうめんをするシーン、その後の会話で桝屋源左衛門(伊藤若冲)の話題をする場面にも追加セリフシーンがあります。桝屋源左衛門は「商売と絵を両立できない」と書置きを残して2年前にいなくなり、「桝屋」は錦市場一の青物問屋であるために、長男の失踪は大変な騒ぎになったという説明が入ります。

その後、「桝屋」に戻った源左衛門が、街に出かけその後ろを岩次郎がこっそり尾行するシーンでも、源左衛門が町の人々とひっきりなしにあいさつや会話をするシーンが入り、その姿に岩次郎は「こりゃ当分絵なんぞ描く余裕なしやで」と嬉しそうにつぶやくセリフが入ります。

また、ウズラを買った源左衛門を岩次郎が壁から覗いているシーン、ウズラを見つめる源左衛門のシーンでも追加があります。

桝屋を弟が継ぐ事を説明するシーン

その後、源左衛門(若冲)が弟の宗次郎に「桝屋」の稼業を任せるという旨を、桝屋で働く人々の前で伝えるシーンはすべて追加シーンとなっています。

宗次郎(若冲の弟)はいずれ桝屋の「5代目源左衛門」になると伝えると、弟から「兄さんの名前はどうなります?」と問いかけられます。源次郎は隠居するのでそれらしい号を考えてあると「平安錦街居士(へいあんきんがいこじ)」という名前を発表します。弟から「京の錦の隠者」という意味ですか?と問われ、あまりにそのままの意味の名前に、他の勤め人からもイマイチな反応が返り、笑いが起こります。

相国寺で若冲の「蕪に双鶏図」をみる大典のセリフで「枡谷源左衛門…魔か仏か…」とつぶやくセリフが入ります。

売茶翁と岩次郎の出会いのシーン

若冲と売茶翁が出会い、外で茶屋を開く売茶翁の茶器からに源左衛門は「若冲」という名前を貰います。そのあと、若冲が去ったあと、岩次郎と売茶翁のシーンが追加されました。

「いらっしゃい」「私にも茶を一杯」「一文です」「一文?安!」という会話のあと、売茶翁は一日の売上は20文で店じまいという話をします。その後「へんなじいさんやで」と話す岩次郎から、売茶翁と岩次郎も、このとき初対面である事が分かります。先ほどいた客となんの話をしていたのか?と売茶翁に尋ねる岩次郎に「一文になります」と、お金を請求する売茶翁。岩次郎「またまた~」 売茶翁「一文に、なります!」ここで場面は終了します。

若冲と大典の出会いのシーン

相国寺を訪ねた若冲と大典の出会いの場面では、添状を渡した後、追加で大典が茶道で若冲に茶をふるまうシーンが追加されました。

「かねてより、あなたにお会いしたいと思っていました」と大典。「私に?」と問う若冲に、「最近、絵を一幅譲り受けました」「見ますか?」と笑顔でいう大典のセリフまでが追加シーンとなり、その後二人で「蕪に双鶏図」を見る場面に移ります。

相国寺で模写をする若冲の場面でも、映像のみのシーンですが追加があり、売茶翁から別の寺院の添状をもらい、尋ねる若冲の場面も追加されています。相国寺だけでなく色々な場所を訪ね、絵の模写をしていた様子がこの追加シーンからうかがえます。

大雅との出会いのシーン

池 大雅(いけたいが)との出会いの場面でも追加があります。

売茶翁の茶屋で酒を飲む大雅、若冲に大雅を紹介する場面で富士山に登ったことがあるという大雅を売茶翁が「こいつは山水画や文人画を描く絵師でな」「画題となる山や渓谷を自分の目でみなければ話にならん」と紹介します。「旅をし、本物を見る。これに勝るものはなしや」と大雅。それに対し、大典は「誰かと同じ事をいっている」と若冲に言います。「私にはそこまでできません、命を落とします」と困惑して答える若冲。

「今日は茶は売り切れや、あんたらもこれ飲み!」と、大雅がもってきた酒を若冲と大典にすすめる売茶翁のシーンまでが追加となります。

神気が見えるという若冲のシーン

大雅、岩次郎、若冲の3人で絵を描いた後、若冲が「神気」が見えるようになり、大典に描いた3幅の絵を見せた後、追加の新規シーンが挿入されます。「今はこの世のどんな生き物でも自在に描ける気がする」という若冲。

「見たことない動物でも描けるか?」「虎、孔雀、象に鯨。あるいはこの世に存在しない鳳凰や龍。目には見えない神仏」と、自も考えながら問う大典。

「描けると思う」と微笑みきっぱり答える若冲に驚きの視線をなげる大典。

ここまでが追加シーンとなり、「神気を感じて注意深く描けば、死んだ者にも命を与える事が出来る」という若冲のセリフに続きます。

大典の手を握り、「世俗を捨てて禅僧になりたい」という若冲に「喝!」と大きな声でいさめる大典の後も新規追加シーンです。

「禅の修行は厳しい。粗食に耐え、肉体を酷使して仏と向かい合わねばならん。40になろうとする男が一から向かい合うのは無理や」

「ましてや、絵と修行の両立は難しい」と、厳しい表情で話す大典。「在家のままでもええ」と若冲。「在家とて戒律を守る事なら同じ」若冲に向き合うと続けて大典は言います。

「生涯、妻も子も持てんぞ」

「そんなもんいらん!」

若冲は強く答えます。

「あんたと、同じ世界に棲みたいんや」

「後は、絵だけあればええ。他のもんはいらん

その言葉に、困惑した表情で若冲から目を離し、体ごと横を向く大典のシーンで終わります。

大典の嫉妬

その後、大雅の家を訪ねたのち、二人で売茶翁の所へ行くシーンでも追加があります。

「それは大典の嫉妬やな」という売茶翁に「嫉妬?」「あの自尊心の強い大典兄貴が…嫉妬ねえ」「まさか私ごときに…」という大雅と若冲の会話が入ります。

そのあとの、売茶翁による大典の説明で、「あれだけの詩文の才能がありながら、禅の道との2足の草鞋を履く余裕は皆無」という趣旨の言葉が、少し前の「禅僧になりたい」という若冲に怒る大典の追加セリフの「ましてや、絵と修行の両立は難しい」という言葉が、若冲の生き方に嫉妬しているという売茶翁の言葉をいっそう分かりやすく伝えているように思います。

売茶翁に動植綵絵を見せるシーン

その後、若冲は動植綵絵を描き始め3年後に大雅、玉瀾と共に訪れた売茶翁に半分ほどできた動植綵絵を見せるシーンでも追加があります。

売茶翁が余命少なく、この夏はこえられないという医者の言葉があったことを、大雅が若冲に伝える回想シーンが入ります。「先生に(動植綵絵を)見せたいんやったら急いだほうがいい」と若冲に伝えます。

動植綵絵を見る売茶翁に「千年もたったら分かってくれる人も出て来はるでしょう」という有名な若冲のセリフが出てきます。これも追加のシーンです。

「千載 具眼ノ徒ヲ竢ツ」(理解してくれる物を千年待つ)やな、と笑いながら話す売茶翁。

その直後、せきこむ売茶翁に若冲は「少し、お休みになりますか?」と心配そうに聞きますが、それを断り「すずりと筆を貸りられるかな?」という売茶翁はそのまま筆をとります。

「先生が誰かに揮毫(きごう)されるやなんて初めて見たで」という大雅の言葉の後に、売茶翁は「丹青活手ノ妙 神ニ通ズ」(絵を描く技はもはや神の領域にある)と書きます。

売茶翁が亡くなった後のシーン

その後、売茶翁が89歳で亡くなった後の追加シーンが入ります。

大雅、若冲が描いた売茶翁の絵を川に流す二人を、玉瀾がそばで見つめます。

橋の上から散骨する人々の元に、詩文を読む声が聞こえ、大典が現れます。

「兄貴、やっぱり戻ってきたな!」という大雅の後ろで佇む若冲。

若冲、大雅、玉瀾に、かぶっている笠を少しあげ、笑顔をみせる大典。

そのまま詩文をよみ、遺灰をつかむと「喝!」という声とともに思い切り橋の上から散骨する大典。

その後、橋の上には4人のみとなります。

「また、旅にでるんか?」と問う若冲に「あと一年ほど、各地を旅歩きたい」と大典

今度京に戻ってくる間に見せられるといいんやけど、という若冲に「動植綵絵いうらしいなあ見るのが楽しみや」と笑う大典。「今見てきたらいいやないの!」という大雅に「あかん。大典さんには、完全な形で見てほしいんや」と答える若冲。

そこに、玉瀾が「分かります、そういう女ごころ」というセリフが。

「え?」という若冲と微妙な空気になる大典と大雅ですが、空気を遮るように「岩次郎が来てへんなあ」という大典。

いてそうな場所に手紙はだしたんやけど…という玉瀾に「自分が変わったというようなものをまだつかめてへんのやろう。それじゃあまだ若冲さんの前に立てへんなあ」と大雅がいいます。

その橋の上の4人を、下の離れた位置の川から手を合わせた岩次郎が見つめています。

先ほど、若冲が流した売茶翁の絵を川から拾い上げると、石の上におき、その絵に向かい岩次郎がいいます。

「先生、雅号を考えました。これで打ち止めにします」

「円山応挙」「いずれ天下に鳴り響く名前です。覚えていてください」

そして、売茶翁の絵と、自身の雅号が書かれた紙を川に流します。

ここまでのシーンはすべて新規シーンとなっています。

円山応挙の名前がここで決まったというシーンが、今回の完全版で登場し、岩次郎の今までのコミカルなシーンとは別の決意が観られるシーンとなりました。

また、大典が動植綵絵完成前に一度戻ってきているという事がシーンで説明されたのも面白いですね。

淀川ラストのシーン

最後の淀川の川下りをする若冲と大典のシーンでは、大典が若冲の手を握る前に向かい合う位置から若冲の隣に座るという場面が追加されました。

以上が今回の「完全版」での追加シーンとなります。ここに書いてある以外にも、セリフが少し追加されている場面もあります。

追加シーンの評判、感想は?

今回は15分の追加新規映像ということで、視聴してみると思ったより多くの新規場面があったように感じました!

SNSなどの「完全版」の反応はどうでしょうか?

  • どのエピソードも、あるとないじゃ大違い!
  • 別のドラマになっているかのようだった

追加シーンが思ったより多く、場面としても全く通常版で登場しなかった部分もあったことで、ドラマの印象も違ったという意見が多くみられました。

  • 「わかります、そういう女心」のセリフやばい…!!!
  • 地上波でカットされてたの分かる気がする…!

玉瀾のセリフに対してとても盛り上がっていました…!このセリフに関しては、むしろ蛇足では?という意見もあり、賛否含め多くの人がざわついていた様子がわかります。

  • 応挙の追加シーンよかった!
  • なんでこんな大事な場面がカットされていたんだろう?

特に長い追加シーンであった、売茶翁が亡くなった後の場面に関しては様々なキャラクターのシーンがあったため、多くの声がありました。

多くのコメント等を見ると、「完全版」はかなり好評であったと思われます。

追加シーンが多かったことや、かなり分かりやすくなっていた事が好評の理由としてあげられますが、反対に「1月2日放送分の方がテンポよく感じたので正月向けではあちらの方が正しい気がする」といった内容の意見も複数みられました。

ライジング若冲「完全版」の再放送や見逃し配信は?

現在、NHKオンデマンドにて1月2日分と、1月16日「完全版」が両方視聴可能です。

NHKオンデマンドは220円で3日間視聴可能となります。

NHKオンデマンド | ライジング若冲 完全版

 

その他、オンデマンド配信サービスもあります。

U-NEXTでは「ライジング若冲の通常版、完全版」共にを配信しています。こちらは通常有料の配信サービスですが、現在31日間の無料トライアルがあり、トライアルでプレゼントされるポイントで無料で3日間視聴することが可能です。

テレビでの再放送は?

現在、テレビでの「ライジング若冲」の再放送予定はありません。

また、「完全版」はBSプレミアムだけの放送だったため、地上波での放送も期待されています。

再放送がされるかは分かりませんが、NHKの意見箱にて、希望を出すことが可能です。

みな様の声にお応えします|ご意見お問合せ NHK

まとめ

ライジング若冲「完全版」は15分の追加シーンがあり、多くの人から好評を得ていました。

また、今回の「完全版」には入りきらなかったシーンがまだあるという事も発表されていましたので、ブルーレイなどの販売も期待されています。

ドラマに出てくるシーンは、スタジオ以外の撮影がとても多く、映画のような画面と、美術作品のレプリカの完成度など非常に美しい作品に仕上がっています。

現在オンデマンドで視聴可能ですので、見たいという方はぜひチェックしてみて下さいね!

それではここまでご覧いただきありがとうございました!

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